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| 岡崎洋神奈川県知事の祝辞 神奈川県立小田原高等学校が創立百周年を迎えられましたことをお喜び申し上げます。 この記念式典を前に、すでに百周年記念事業は始まっており、そのひとつ創立百周年記念資料展の目録を見せて戴きました。『至誠無息』『堅忍不抜』の額をはじめ、数多くの貴重な資料が大切に保存されている。さすがに伝統校だという意を強く致したところです。 学校の年表も拝見致しました。興味深く思いましたのは創立前史も持っていらっしゃる。徳川時代に小田原藩主が藩士あるいは城下の子弟の教育のために作られた藩校がスタートであったということです。 明治維新で藩校をどういう形で維持していくか。地元の方々がご苦労されながら藩校のともしびを灯し続けてこられ、明治34年に当時の神奈川県第二中学でスタートされた。 私はなるほどな、と思うところがありました。長い伝統、歴史から受け継いでいるものが、脈々と流れて今日がある。それが小田高の伝統に組み込まれている。神奈川県下の高校を見ても、素晴らしい地元の方々の気持ちの籠った前史を持つ学校は他にはないでしょう。 この百年間、この学舎を育った多くの卒業生の皆様が、神奈川県をはじめわが国の文化、経済、社会と幅広く活躍してこられています。有為な人材を育んでこられた歴代の校長先生をはじめ教職員の方々のご尽力に、改めて敬意を表します。また一丸となって学校を作ってこられたPTA、同窓生の皆様のご支援に、深く感謝を申し上げます。 21世紀を迎え、わが国は大きな変革のうねりに直面しています。このような時代に生きる高校生をはじめ若い人たちは、より良い、幅広い視野を持って、正しい政治に自ら声を発して、行動できる能力を培ってほしいと思います。 皆様方が小田高生として築かれてきた気風と、先輩との絆をより一層大切にされまして、未来に向かって大きく羽ばたいて戴きたいという気持ちを強く持ちます。 ちょっと話が脱線しますが、私は小田中あるいは小田高生、そういう言葉を聞きますと、特別の感慨を持つのです。 私は藤沢で生まれ育ちました。藤沢の湘南中学、湘南高校で学生時代を過ごしました。湘南中学は旧制中学校としては後続校です。後続校が先輩として仰ぐ、あるいはそれを絶えず目標におく。東は横浜の神中・一中であり、西は小田中でした。 小田中、小田高と聞きますと、ちょっと羨ましいという気持ちと、負けちゃいけないぞ、そんな気持ちで青年時代を過ごしたのです。 小田中、小田高は先達として、リーダー格として県下の中学・高校をリードした伝統ある名門校であると、特別の気持ちを抱いたところです。 21世紀は、高等学校のあり方について大変革が行われます。小田原高校も小田原城内高校とともに単位制の高校へと新しく脱皮し、生まれ変わるわけです。21世紀も県下の高校を新しい風格の中でリードしていく。先頭を切って改革のモデルになって戴ければ、こんな嬉しいことはありません。 二世紀にわたって神奈川の教育の先駆的な役割を果たして戴きたい。そのように私は思っております。 |
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