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創立百周年記念事業

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櫻井義英神奈川県教育委員の祝辞

この百周年の中で、小田原高校は創立以来一貫して校風である『至誠無息』『堅忍不抜』、こういう精神を土台にしっかりした教育を実践されてこられました。輝かしい歴史と伝統のもとに、幾多の困難を乗り越えて、県西の雄として着実に発展を遂げてこられました。

2万6千人を超える卒業生の皆さん方が、各界でトップリーダーとして活躍されている。地元でもしっかりと根づいた活躍をされている。

この点が小田高の大きな特色であると考えます。歴代の校長先生をはじめ教職員、百周年記念事業実行委員長を務めておられます高瀬同窓会長、当時の生徒の皆さん方、同窓会、PTAの皆様の努力の賜物だと思います。

21世紀は情報化、国際化あるいは高齢化の時代といわれています。これから社会が大きな変化を遂げる時期です。それに対応出来る人問性、あるいは社会的にも生きる力を持った人材の育成が要請されてきます。

小田原高校の歴史を見ますと、生徒一人ひとりの資質、能力を最大限に生かすきめ細かな教育課程。それに生徒が運営する生徒会、文化祭、体育祭。県下でいち早くアメリカのホイットマン高校との国際交流。これからのあるべき教育の実践を、小田原高校はすでにされ、高く評価されているものであります。

近い将来、小田原高校は新しいタイプの単位制高校へと生まれ変わります。今までの素晴らしい伝統の上に新しい息吹を注入して、21世紀の教育を担う学校のスーパーモデルとして大きな期待をかけられています。

さて生徒の皆さん、来賓の話はこれで終わりですからしっかり聞いてください。本日の記念式典ならびに数々の記念行事の主役は君たちです。

この主役である君たちに、ひと言申し上げたい。イチローに学べ。イチローが本場の大リーグで首位打者と盗塁王に輝いて、さらに最近では野手としての最高の栄誉であるゴールデングラブ賞、それから新人王を獲得したことは、君たちも知っていると思います。

彼に学んでほしいことは、シーズン終了後の記者会見で「シーズンを通して準備を怠ったことはありません。一日一日、出来ることをクリアし、ずっと継続してきました。でもこれは大変難しいことです」と言っております。

天才バッターといわれる彼でも、毎日の準備を怠らない、そして努力を継続していく。君たちも勉強あるいは部活その他の学校行事、こういうことでもやはり十分な準備、そして継続は力という自覚を持って、一日一日を充実した形で大切に生きていって欲しいと思います。

第二に、彼は新人王に決まったときの会見で、「この賞はどうしても取らなければいけない賞だと思っていた」と言っています。日本政府が国民栄誉賞を打診した際、「私はまだ28歳で発展途上。自分が野球人生を終えきった段階で戴けるように頑張りたい」と言って辞退しています。

新人王は、彼がどうしても取りたかった最高の目標だったと思います。国民栄誉賞を辞退したその謙虚さ、勇気ある決断、そしてそれを現役の励みとする、そういう前向きな姿勢。君たちはイチローよりはるかに若い。人間としても発展途上にある人たちです。そういう自覚を持って、君たち自身の人生の目標を高く持って、何事もプラス思考で生きていく。そういう姿勢がほしいと思います。

そして、イチロー少年のような細い体でも、大男たちの力が支配する大リーグで通用するという快挙を成し遂げた男です。

21世紀に生きる君たちは、この地元はもとより日本の社会、さらには世界の舞台でもトップリーダーとして活躍できる可能性を、一人ひとりが秘めているのです。是非そういう人生を送ってもらいたい。そういう人間に成長して欲しいと願っています。

 

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