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| 須山英治学校長あいさつ 県立小田原高等学校の創立百周年記念式典を挙行するにあたり、挨拶と感謝の言葉を述べさせて戴きます。 小田原高校は明治33年に開校の認可を受け、翌明治34年4月、現在の小田原駅頭の地で開校しました。 初代校長に吉田庫三先生を迎え、生徒800名、教職員十名、前途洋々たる出発でした。この時代は日清戦争が起こり、本格的な近代国家への歩みが軌道に乗り始めた時代です。本校創設は、そのための優秀な人材、リーダーを育てるため、まさに時代の要請に基づくものでした。 二代目校長の阿部宗孝先生の時代に、『至誠無息』と『堅忍不抜』、この校訓を掲げました。誠を貫き何事にも努力を尽くす。理想の実現に向かって適進するという気概を培うことが、本校の教育の精神的な土台として位置づけられました。 爾来百年、先生方と生徒とのたゆまぬ努力の積み重ねで神奈川県下屈指の名門校として、これまで多くの卒業生を送り出してまいりました。その層の厚さ、数の多さ、質の高さ。さらに活躍されている分野が大変多彩なこと。これが本校の卒業生の大きな特徴です。 さらにまた、この小田原の地に深く広く根を下ろし、地域の発展に大きく寄与された方たちが多数おられることも、もう一つの本校の大きな特徴です。 近年の卒業生、在校生も、この至誠無息、堅忍不抜の精神を踏まえて、自主自立そして文武両道の伝統を受け継ぎ、勉学での進路実績はもちろん、部活動あるいは小田高祭その他の学校行事で青春を謳歌して、現在にいたっております。 本校は平成16年から小田原城内高校と統合して、全日制、定時制の単位制普通科高校として羽ばたきます。生徒一人ひとりの個性と進路を大切に育てるということを目標にし、21世紀における世界、日本、そして地域で活躍する人材の育成に努めてまいります。これまで以上に、学校の特色作りの結果としての進学重視、それを特色にしてまいります。 このことは、単に大学等への進学を最終目的にするのではなく、自分がこれからの社会にどのような分野で貢献していけるのか。また自己の進路をどのように決めて行くのかを、単位制に基づいて進めることが新校の責務であると考えます。 単位制という新しいシステム、いわゆる時代の要請に応える流行の部分、それから両校の伝統に裏打ちされた不易の部分。この不易と流行、二つの理念を車の両輪として、これからの神奈川県の高校教育の変革の先頭を切って進んでまいります。 完成のあかつきには桜花乱れる八幡の山上に、高らかに凱歌を上げるべく、一層の努力を積み重ねます。 創立百周年を迎えた校長として、生徒職員にこう期待の声を掛けたいと思います。 「百年の伝統の恩恵を被るだけの人間ではなく、百年の伝統に光を添える人になってほしい」。繰り返します。「百年の伝統の恩恵を被るだけの人間ではなく、百年の伝統に光を添える人になってほしい」。 伝統に光を添えること、これは新しい学校の伝統作りの出発点でもあることを、諸君に期待します。 |
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