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「新生」小田原高校スタート

平成16年4月1日、県の高校改革推進計画に基づき、生徒一人ひとりの「夢」を現実に! をモットーに、共に百年の歴史と伝統を誇る小田原高校と小田原城内高校が統合し、進学重視の単位制普通科高校ヘバージョンアップした。また、県教委の「学力向上実践推進校」の指定も受け、雄々しく再スタートを切った。

単位制は一人ひとりの進路希望に対応する学びのシステムであって、従来の学年の枠を取り払い、3年間で必要な科目と単位数(74単位以上)を履習することで卒業が認められる。

新生小田原高校は1+1=2ではなく、相乗効果による付加価値付きで3にも5にも、そしてそれ以上にもなる可能性を秘めているといえる。華麗なる変身とも言えるのではないか。

教育目標も設定され、
1、高い知性と教養を持った、明日を担う人材の育成。
2、豊かな発想と創造性を備えた人間の育成。
3、健康で心豊かな人間の育成。

そして、教育目標を具現化するための指導方針も設定され、その概要を述べると、(1)適性や興味・関心に応じた進路指導。(2)進路ガイダンスの充実。(3)充実した教科・科目による確かな学力の確保。(4)小集団・習熟度別授業の導入。(5)特別活動による豊かな人間形成。(6)広い視野と国際協調。

以上、指導方針の中に新生小田原高校の目指す単位制高校の特徴が網羅されている。

このことは基礎・基本の学習の上に、バランスのとれた総合的な学力を身につけると同時に、興味・関心に基づく学習を通して、自分の進路目標に合わせて、学習効果を増すことを意図している。

価値観の多様化、そして不透明かつ混頓とした社会状況の中、一本筋の通った人間−生きる力を持った自己実現のできる人間、具体的には自主・自律のできる人間、意欲溢れ、主体性ある行動をとれる人間、進路決定に際し、適切な判断、決断のできる人間、更には広い視野で社会や国際間で活躍できる人間育成を、単位制は目指していることが理解できる。

そのために、高校では、一人ひとりに対応する教育システムとして、129通りの時間割作成(H・16)、必修科目や自由選択科目に加え、50を越える学校設定科目、小集団・習熟度別授業の導入など創意工夫し、計画的、継続的に授業実践してきた。更にユニークな進路指導として「先輩アドバイザー制度」や「先輩助っ人バンク」がある。社会人を講師とした「職業別セミナー」も実施。

今年度の新入生に聞いたアンケートから「新生」小田高に期待する声を2、3拾ってみた。

◇単位制の小田高に憧れて入学しました。自分の得意教科や興味のあることに積極的に取り組みたいと考えています。

◇自分の好きな教科を、一生懸命勉強したいです。大学進学のためのカリキュラムが組めるので、3年間を計画的に充実して過ごしたいです。

◇中学時代とは異なるレベルの授業を期待しています。

以上、フレッシュな一年生の意欲に満ちた抱負と決意であった。

「新生」小田原高校は大きな期待を担ってスタートしたが、まだまだ緒についたばかり、校舎の建て替えなど課題はある。それも「生みの苦しみ」の一つであって、やがては「育てる楽しみ」に変容していくであろう。

「路線の引かれた学習」、から「自分で路線を引く学習」それが単位制高校にもたらされた最大のメリットだと思う。統合された「新生」小田原高校から次代を担う逸材が続々と輩出することを願う。

この項で紹介している記事は、小田原同窓会会報『八幡山 第16号』に掲載されています。
HPに同窓生の情報を投稿してください。『八幡山』次号に掲載の予定です。

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