善浪迪先生画「陽春の小田原城」(中等教育史料館)

小田高の美術教師だった善浪(よしなみ)迪(すすむ)先生の油絵「陽春の小田原城」を、12年ぶりに校史展示室に常設展示しました。

この絵画は平成3年、創立九十周年記念の同窓会事業として、善浪先生と親交があった高校11回・15回卒業生の有志が作品の選定などを担当し、小田高へ寄贈したものです。

以来、図書館のあった南館2階の踊り場に飾られていました。平成19年の南館改修工事に伴い収蔵し、平成21年に企画展で展示しましたが、その後長らく収蔵していました。

善浪先生は、伊勢原市善波に生まれ、東京美術学校(現東京芸術大学)卒業後、昭和27年の24歳から昭和59年の55歳まで、小田高の美術教育に尽力されました。美術部では、東京芸術大学の合格者を増やすことに努められ、昭和46年までに美術部から東京芸大への進学者は、建築科4名、工芸科7名、油絵科2名、日本画科1名、彫刻科1名を数えました。昭和54年からフランス美術家協会永久会員でした。

展示風景

展示風景

「陽春の小田原城」

「陽春の小田原城」

善浪先生と美術部員たち

善浪先生と美術部員たち