小田原高校中等教育史料館のご案内

未来へ活かす120年の教育遺産

明治時代、神奈川県には県立第一中学校(現希望ヶ丘高校)、第ニ中学校(本校)、第三中学校(現厚木高校)、第四中学校(現横須賀高校)及び私立逗子開成中学校(現逗子開成中学校・高校)がありました。大正時代も中学校が順次設置されましたが、関東大震災、太平洋戦争、校舎全面改築などによリ多くの史料が失われました。本校は先人たちのおかげで、奇蹟的にまとまった史料が今日まで受け継がれ、県内では本校だけが明治以降の中等教育史料をもつ唯一の高校となっておリます。全国的に見ても本校は数少ない高校の一つです。

令和2年(2020)の創立百ニ十周年を記念し、3つの展示室を、相互に関連し一つの全体を形作る複合施設として「小田原高校中等教育史料館」と命名しました。初等教育から高等教育への過程にある中等教育の史料を、明治から現在まで120年にわたリ展示しています。生徒、教職員、保護者、卒業生、地域社会のみなさまに本校の歴史と伝統をご理解いただくとともに、明治以降の中等教育の営みをご実感いただけましたら幸いです。

講演動画「小田原高校中等教育史料館 ―設置とその意義― 」樫友祭公式サイトでご視聴できます。

令和6年度企画展
小田高とシナリオ作家 山田太一
~小田原高校第5回卒業生(1953年卒)~

期間:令和6年5月12日(日)~令和7年4月末

山田太一は名作テレビドラマ「男たちの旅路」「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎たち」など、マイナスを抱えて生きる庶民を描き続け、さまざまな社会問題を浮き彫りにしました。小説「異人たちとの夏」、映画「少年時代」、エッセイ集「月日の残像」でも高い評価を受けています。

一方、小田高との縁を大切にし、創立八十周年記念小田高祭講演「現実の周辺」、同窓会総会講演「後半の人生」、創立百周年記念講演「百年を礎として」と、3回も講演を行いました。この企画展では、小田高在学中の作品「十八歳のファルス」、3回の講演内容、小田高新聞のインタビュー記事など、小田高との関りをご紹介します。

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ご利用案内

定例公開日
4月 新入生オリエンテーション
5月 樫友祭(小田高ホームカミングデー)
6月 小田高祭
8月 第1回学校説明会
10月 第2回学校説明会  
11月 PTA講演会
12月 第3回学校説明会
ご見学
個人やグループのご見学は、平日でも土曜日・日曜日でも可能ですが、事前予約制とさせていただきます。1週間前までにご希望の日時を下記の問い合わせ先までご連絡ください。お電話は、できるだけ火曜日10:00~14:00にお願いします。その他の日時は留守電対応となり、ご連絡が遅れますことをご承知おきください。
入館料
無料
交通のご案内
JR東海道線、小田急線、箱根登山線、大雄山線の小田原駅西口より徒歩12分、小田原高校の南館3階。
定例公開日は駐車場がありませんので、お車でのご来場はご遠慮ください。
問い合わせ先
神奈川県立小田原高等学校同窓会事務局(→事務局窓口
公開スタッフ募集中!
小田高が好きな人大歓迎! 史料館でボランティアをしてみませんか? 笑顔で来館者を案内してくださるボランティアスタッフを募集しております。「小田高を卒業したけれど、小田高に関わりたい」「小田高の歴史に興味がある」「史料館の公開に協力したい」 そんな皆様の応募をお待ちしております! 活動内容や応募方法は「史料館公開スタッフ(ボランティア)募集中!」をご覧ください。

資料をご提供いただける方「資料ご提供のお願い」をご覧ください。

資料をご利用になりたい方「校史資料等のご利用について」をご覧ください。

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校史展示室

創立百周年記念事業として平成16年(2004)、南館3階に開設しました。校宝と創立前史から平成までの通史展示を中心に、部活動、国際交流、卒業生の活躍、箱根駅伝を創設した澁谷寿光先生などのテーマ展示を常設し、1年ごとに企画展を開催しています。開校式記念品の杯や明治34年度受持学科試業採点表などは、本県中等教育黎明期の史料です。

校宝コーナー 横山大観画『初秋黎明の富嶽』

校宝コーナー 横山大観画『初秋黎明の富嶽』

明治期の通史展示

明治期の通史展示

昭和20・30年代の通史展示

昭和20・30年代の通史展示

部活動

部活動

卒業生の活躍

卒業生の活躍

箱根駅伝を創設した渋谷先生のテーマ展示

箱根駅伝を創設した渋谷先生のテーマ展示

小田高とシナリオ作家 山田太一 〜小田原高校第5回卒業生(1953年卒)〜

1年毎に内容を替える企画展

  • 平成21年度 「陽春の小田原城」旧職員・善浪迪先生画
  • 平成22年度 創立百十周年記念「世界に誇る偉大な甲殻類学者 酒井恒博士(中18)」
  • 平成23年度 「110年前の開校を祝う手紙~乃木将軍の吉田初代校長宛書簡~」
  • 平成24年度 「大正100年 閑院宮家と小田原中学」
  • 平成25年度 「未公開写真が語る小田原の関東大震災」
  • 平成26年度 新幹線50年記念「新幹線発祥の地 小田原」
  • 平成27年度 戦後70年展「戦時・占領下の小田原中学」
  • 平成28年度 戦後70年展「戦争と小田原中学」
  • 平成29年度 明治150年記念「神奈川県第二中学校の教育」
  • 平成30年度 新制高校実施70年記念「神奈川県立小田原高等学校の発足」
  • 令和元・2年度 「旧制小田原中学をめぐる文学者たち~校友会誌『相洋』を読む~」
  • 令和3年度 東京オリンピック記念「オリンピック選手の卒業生たち」
  • 令和4年度 ご卒業100年記念「閑院宮が学ばれた小田原中学」
  • 令和5年度 第100回箱根駅伝記念「襷をつないだ小田高卒業生の選手たち」
  • 令和6年度 「小田高とシナリオ作家 山田太一 〜小田原高校第5回卒業生(1953年卒)〜」(写真)

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教材展示室

平成28年(2016)に校史展示室の隣に開設しました。神奈川県第二中学校・県立小田原中学校で使用した各教科の教科書・生徒のノート、博物の剥製標本・鉱物標本、物理の実験機器、歴史地理の掛図・模型などを展示しています。

本校が令和5年度から文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールに指定されたことに伴い、すべての生物・鉱物標本を中等教育史料館へ移し、学術的な価値の高い希少種と教育学的な価値の高い明治時代の標本をまとめて展示しました。トキをはじめ、小田原城内高校との統合により3種類のツル(タンチョウ、マナヅル、ナベヅル)がそろうなど、大変貴重です。

教材展示室

教材展示室

明治時代の教科書

明治時代の教科書

博物の剥製標本

博物の剥製標本

物理の実験機器

物理の実験機器

歴史地理の掛図・模型

歴史地理の掛図・模型

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図書展示室

令和元年(2019)に教材展示室の隣に開設しました。神奈川県第ニ中学校・県立小田原中学校で、教師の教授用参考書や生徒の学習図書として使用した和漢書2,216冊、洋装本2万冊を展示しています。古活字本「大和物語」など江戸時代の和漢書やプリタニカ百科事典第9版など洋書の貴重本もあリます。

図書展示室

図書展示室

和漢書

和漢書

明治時代の神奈川県立第二中学校の蔵書

明治時代の神奈川県立第二中学校の蔵書

洋書

洋書

江戸初期の古活字本『大和物語』

江戸初期の古活字本『大和物語』

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資料ご提供のお願い

第1〜6、8・9、12、15・16回小田高祭プログラム、平成15・16年度小田高祭プログラム、大正期と平成期の学習成績通知表など。同窓会までご一報ください。

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