在校生に先輩が生きた情報授業 小田高『助っ人バンク』軌道に(1)

現在、小田原高校では在校生の進路指導に関し、同窓生の皆様に大きな協力をいただいています。この場を借りて紹介します。

先輩助っ人バンク

昨年の春に立ち上げました。ご自身の職業や経験、得意な分野をあらかじめ登録していただき、小田高で進路講演会や懇談会を開催する時に講師をお願いするものです。

現在は、就業中の方と退職された方、約70名が登録しています。職業は新聞記者、弁護士、税理士、経営コンサルタント、大学教授、教師、人材派遣業、建築士、医師、歯科医師、弁護士、会社経営、武芸家、薬剤師、書道家、写真家、南極観測、会社員など多岐にわたっています。

この制度により、昨年7月に「社会で活躍する先輩との職業別セミナー」を実施することができました。当日は平日にもかかわらず、20歳代から70歳代までの 36名の同窓生が講師を務めてくださり、小田高の全校生徒と小田原城内高生約1100名が各分科会に分かれて2コマの講座に参加しました。

当日は神奈川新聞やタウンニュース、小田原ケーブルテレビなどの取材を受け、後日掲載された記事は大きな反響を呼びました。その後も「総合学習」の時間や、放課後などに数回、アドバイスをいただく機会を持ちました。

また、来校してのアドバイスだけではなく、今年始めた全校生徒に配付の「『私の仕事』紹介」など、メールや手紙を使ってのご協力をいただいています。遠方にお住まいの方、場合によっては、海外の方にもご参加いただけます。ぜひ、ご協力をお願いいたします。

先輩アドバイザー制度

「先輩助っ人バンク」が社会人対象であるのに対し、大学生(大学院生)が対象となります。在校生の悩みや相談に先輩大学(院)生が力を貸すものです。個人情報の観点から最初は進路指導部が橋渡しをします。在校生が先輩大学(院)生に直接アドバイスを受けることができ、場合によっては先輩に大学案内をしてもらうこともあります。

在校生に大変好評です。2年半前に立ち上げました。卒業時に意思確認をし、拒否の場合を除いて、大学入学時に登録されます。現在、約1000名です。また、メール会員を募集しており、会員からは「受験生への応援メール」や全校生徒に配布する「We Love Odako」の原稿なども送ってもらいます。

昨年6月には平日にもかかわらず、32名の先輩大学(院)生に講師を引き受けていただき、「先輩大学生と語る進路学習会」を実施することができました。小田高の全校生徒約960名が、自分が興味を持つ分科会に参加しました。