令和4年4月30日(土)、22名のご参加をいただき、第9回樫友ウォークを実施しました。当日の模様を杉浦リーダー(高19)の文と佐野さん(高19)(S)・津田委員(高24)(T)の写真で報告します。
当企画は当初3月26日に催行の予定でした。が、あいにくの空模様で当日は催行不能になりました。このまま中止にしてしまうのには誠に惜しいという意見がありましたので、参加を表明されていた方々に緊急のメール。皆さんのご意見を参考に4月30日に延期して実施すると決まりましたが、またしてもこの期日も再び雲行きが怪しくなってきました。一週間前ころから再びお天気が・・・。しかしながら参加される皆さん、日頃の行いがとてもよろしいのか当日はすっかりスッキリと晴れました。
今回の主題は「真鶴お林と三石探索」です。午前9時過ぎ真鶴駅に参加者が全員集合。真鶴ガイドの大塚さんの案内でバスに乗り込み岬に向かいました。
「岬入り口」で下車。ウォーキング開始です。すぐに「山の神社」の小さな祠があります。「山」と名前にありますが、この祠は漁師さん達にお祀りされているのだそうです。この辺りはすでに「お林」の中。「魚付き保安林」としての機能がうかがえます。この辺りから、「お林」の中へと登って行きました。
真鶴半島の森は「原生林」ではないのだそうです。明暦の大火による木材需要の高まりで幕命により小田原藩によって松苗(クロマツ)の植林がされたのが始まりだとのこと。明治維新の後には皇室の御料林となりました。その後クスノキやスダジイなどの大木が育ちこれらの混交林となったそうです。そのため「原生林」ではなく「お林」と町の方々はよぶのです。
山中の「お林」を抜け遊歩道に出、与謝野晶子の歌碑、幕末の砲台跡にある「ケープ真鶴」の広場から小田原方面や伊豆の島々を眺めました。
このあと予定では三石海岸に降りてゆくつもりでした。が、参加者の歩みが予想外に進まず、250段の石段を上り下りするのは少し・・・。とのことで、大塚ガイドの英断。ここはパス。で、中川一政美術館と復元されたアトリエに向かいました。
美術館とアトリエでは若い女性の学芸員さんにお世話になりました。中川一政画伯は絵画の専門的な勉強をされなかったそうです。素人のままで展覧会に出した風景画でいきなり銀賞を受賞。岸田劉生にいたく褒められたということですが、実際にその絵を見て私には何が上手なのかサッパリ分かりません。画伯の絵画や書が数多く展示された規模は小さいけれどお林の中の静かで雰囲気の良い美術館です。
隣のアトリエはその部屋だけを移築復元したものです。中川画伯はアトリエで死の直前まで制作に励まれていらっしゃったとのこと。その絵は美術館に展示されています。
この日のウォーキングはこれにて終了。
アトリエの外は昔のサボテン園。芝生が敷き詰められミニゴルフを楽しむ人たちが大勢居ました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。これからも樫友ウォークは続いていきますのでよろしくお願いします。
次回は9月に箱根湖尻湖畔でのウォーキングを予定しています。
交流委員会